会社を起業したり、お店を開業したりすると、会社の経営成績や手元の資金状況を把握するには、経理・財務処理をしなければなりません。
そして、日々の入出金処理・資金繰り・経営数値の把握のために、毎月決算処理をする際に経営者ご自身でされるケースが多いです。
創業当初は、なかなか経理や財務にリソースを投入する事ができません。
そこで、経営者自らの時間を削って経理業務等のバックオフィス業務をする事になります。
しかし、営業・マーケティング活動に重点を置いて売上を確保する事が経営上の再優先課題になる中で、どうしてもバックオフィス業務が滞りがちです。
すると、
「とりあえず、支払いに遅延がないようにして、売上代金の入金管理をして、時間の空いた時にまとめて経営数値を集計しよう」
という考えが浮かび上がるケースが多いです。
そして、半年が経過し、そのままで決算になると、
「殆ど毎月の決算処理に手を付けていなかったので、本決算や確定申告はどうしよう」
となってしまい、
その後で、
「これから税理士を探そう」
と税理士を探すことになります。
でも、どうやって税理士を探したら良いでしょうか。
方法として挙げられるのが、
「インターネットでキーワード検索する」
「税理士紹介会社などのチャネルを通じて税理士を紹介してもらう」
「知り合いの方から紹介してもらう」
などがあります。
経営者が自身に合った方法で税理士を探し、そして、いざ顧問契約をしてから、
「経理資料やデータをきちんと渡しているのに、毎月の決算報告が遅い」
「税理士と顧問契約時に話をしたけれど、経験の浅い担当者が来て、こちらの質問には満足に答えてくれない、」
「税理士紹介会社に頼んで、低価格での顧問料で仕事をしてもらっているけれど、サービスの質が低くて困る」
等々、その他にもいくつもの不満が挙がって来ます。
そして、
「そうだ、税理士を変更しよう」
という事で、弊所にご相談にいらっしゃる会社様が多いです。
その後に弊所にて顧問契約していただき、業務を開始させて頂くことになりますが、税理士を変更するのも、会社様にとって負担となります。
そこで、その負担をなくす、または、軽減するために、税理士選びのポイントをご案内致します。
1、会社として税理士に求めているサービスをリストアップする。
創業間もなく、バックオフィス部門に誰も担当者がいない場合には、毎月の決算処理や税金の確定申告までひととおりの業務を依頼するケースや、経理担当者の方がいらっしゃって、気になる税務のアドバイスや経営に関する相談にだけのって欲しいなど、会社が求めているサービスを提供している税理士を探すようにしましょう。
2、納得した価格とサービスを提供している税理士を選ぶ
インターネットが発達した昨今では、色々な媒体で税理士を紹介しているサイトがあります。
「毎月の顧問料5,000円から」
等といった言葉で、低価格サービスを打ち出しているところもあります。
もちろん、会社が税理士報酬に費やせる予算に見合ったところでないといけませんが、低価格のサービスを提供するには、それだけの理由があります。
ところで、弊所では、税理士紹介サービスは一切利用しておらず、お陰様で、お客様や関係者様からのご紹介・弊所への直接のお問合せから顧問契約を締結して頂いております。
そして、求めているサービスを提供してくれるのかを詳細に確認するようにしましょう。
求めたレベルのサービスを提供してくれないようであれば、契約しても意味がありません。
3、経営者様と相性の合う税理士を選ぶ
弊所での初回面談の際にもお話しますが、私が経営者様と相性が良いかどうかをお考えくださいと申し上げます。
質の良いサービスを提供するには、経営者様のニーズを捉え、求められているタイミングで必要なサービスを提供する必要があり、その実現には、相性は大切なのです。
末永いお付き合いとなりますので、心地良く、満足できる関係を築き上げるには欠かせない事です。
4、誠実な税理士を選ぶ
税理士にも色々なタイプがいます。
真面目な税理士。
ざっくばらんとした税理士。
几帳面な税理士。
厳しい税理士。
色々な税理士がいます。
上記3とも関連しますが、税理士の性格はそのままサービスにも表れます。
そこで、普段のコミュニケーションの取り方は千差万別がありますが業務に対して誠実に取り組む税理士が良いです。
誠実な人格があるからこそ、誠実なサービスが提供できるのです。
その他にも、ポイントはありますが、上記のポイントを抑えて頂きながら、会社様にとって最適な税理士と出会えるようにしましょう。
全ての会社様が、良きパートナーとなる税理士と出会って頂ける事を願っております。