前回に続き、融資を受ける前に相性の合う金融機関を見つけるという事ですが、今回は
「金融機関の選定」
をテーマにお伝えします。
金融機関といっても、
都市銀行
地方銀行
信用金庫
信用組合
等がありますが、その中で、どの金融機関形態が合うのかというと、小規模で最初は起業する場合には、
信用金庫
信用組合
が近い存在になる事が多いです。
都市銀行や地方銀行が考えているマーケットと比較すると、最初は気軽に話をしやすい信用金庫や信用組合が良いです。
ところで、信用金庫と信用組合についてですが、細かい話は別として、ともに、
「地域に根差した金融機関」
になります。
そして、定期的に顧客訪問し、集金をしたり、お金に関するアドバイスをしたり、融資の相談を受けつけたりします。
そのため、地域の色々な会社や店舗と関係を築いて、顧客の成長のサポートをしています。
それでは、例えば、A信用金庫(以下「信金」)と取引をしたいと思った場合には、そのA信金の支店が地理的に近いC支店と遠いD支店があった場合には、どちらを選定するのかというと、
「地理的に近いC支店」
になります。
A信金にしてみれば、定期的な集金や融資の受付をするにあたり、各支店の担当エリアに入る会社・店舗でないと、営業担当の方が顧客先を訪問する事ができません。
そのため、よほどの理由がない限りは、
地理的に近い支店を選ぶ
事となります。
なお、A信金C支店に決まったとしても、その支店とどのようにファーストコンタクトを取るのかというと、既にC支店と取引をしているところから紹介をしてもらったり、直接支店に連絡をして取引を開始したい旨を伝えるなどの方法がありますが、これらのどの方法を採用するのかは、そのC支店とどのような関係を築きたいのかによって異なります。
また、取引開始の話が進むと、口座開設の前に顧客状況確認として、会社・店舗に直接支店担当者が訪問します。
(その上席者も同行する場合があります)
口座開設時は、その後にどのような取引をするのかを打合せの上、定期的に支店担当者と会うという事になります。
このように、長く良好な関係を築きたいのであれば、地理的に近い支店の中から金融機関を選定する方法を取っている場合が多いです。
なお、金融機関の選定にあたり、今回の投稿以外にもポイントがありますので、金融機関との取引を開始しようと考えられている会社様はお気軽に弊所までお問い合わせ下さい。
金融機関の選定が会社様の成長スピードに大きく関わります。